Triangle Love 3 ~ Close to you ~
前編
piece of カナメ
『め〜ちゃ〜ん。買いものついてきて~。』
『突然だな。おい。』
今は日曜日の午後13時半過ぎ。
昼食を済ませ、自室でうとうとしていた所に突然、スマートフォンから着信音が流れ始めた。
慌てて電話に出ると、電話口からは甘ったるい声がした。
『だって~。今日は学校はおやすみ。ってことは、めーちゃん。暇でしょ〜?』
『なんでだよ!お願いをする側の奴の発言とは思えないな…。じゃあ、14時にウチの前に集合。』
『わ〜い!やっぱめーちゃんは優しいね!』
『はやく準備しろよ?』
俺は電話を切った。
イスから勢いよく立ち上がり、スマートフォンをベッドの上に放り投げた。
そして俺はもう一度イスに深く座り、静かにため息をついた。
はぁ…。
またナナミを甘やかしてしまった。
ナナミとは俺が4歳の頃に出会った。
2人とも今年で高校生2年生だから、もう13年の付き合いになる。
いわゆる幼なじみだ。
何年経っても俺を『め〜ちゃ〜ん』(カナメだからめーちゃんらしい。)と呼んでは、甘えてくる。
甘えると言うと可愛く聞こえるが、可愛い話ではない。
遠慮なく面倒な用事に付き合わされたり、そこまで深刻でもない悩みの相談をされる。
多分、便利屋くらいにしか思われていない。
俺はそのように扱われている事が嫌だった。
理由はシンプルで、好きだから。
ポジティブに捉えるなら、頼られていると思うこともできなくはない。
だけど、俺の望みが叶うならナナミと恋愛がしたい。
異性同士の関わりみたいなやつをやりたい。
電話をかけることすら、毎回緊張して貰いたい。
できることなら、自分の恋を進展させたいが、そうもいかないのが現実だ。
『突然だな。おい。』
今は日曜日の午後13時半過ぎ。
昼食を済ませ、自室でうとうとしていた所に突然、スマートフォンから着信音が流れ始めた。
慌てて電話に出ると、電話口からは甘ったるい声がした。
『だって~。今日は学校はおやすみ。ってことは、めーちゃん。暇でしょ〜?』
『なんでだよ!お願いをする側の奴の発言とは思えないな…。じゃあ、14時にウチの前に集合。』
『わ〜い!やっぱめーちゃんは優しいね!』
『はやく準備しろよ?』
俺は電話を切った。
イスから勢いよく立ち上がり、スマートフォンをベッドの上に放り投げた。
そして俺はもう一度イスに深く座り、静かにため息をついた。
はぁ…。
またナナミを甘やかしてしまった。
ナナミとは俺が4歳の頃に出会った。
2人とも今年で高校生2年生だから、もう13年の付き合いになる。
いわゆる幼なじみだ。
何年経っても俺を『め〜ちゃ〜ん』(カナメだからめーちゃんらしい。)と呼んでは、甘えてくる。
甘えると言うと可愛く聞こえるが、可愛い話ではない。
遠慮なく面倒な用事に付き合わされたり、そこまで深刻でもない悩みの相談をされる。
多分、便利屋くらいにしか思われていない。
俺はそのように扱われている事が嫌だった。
理由はシンプルで、好きだから。
ポジティブに捉えるなら、頼られていると思うこともできなくはない。
だけど、俺の望みが叶うならナナミと恋愛がしたい。
異性同士の関わりみたいなやつをやりたい。
電話をかけることすら、毎回緊張して貰いたい。
できることなら、自分の恋を進展させたいが、そうもいかないのが現実だ。