Triangle Love 3 ~ Close to you ~
わたし達は、○○駅周辺のショッピングモールやデパートを見て回った。

『今日は何を買うんだ?』

めーちゃんから尋ねられた。

『ん~とね~。プレゼント。いっくんの誕生日もうすぐでしょ?めーちゃんも何かあげるよね~?』

『まぁな。毎年あげてるし。』

『そうだよね~!だからステキなプレゼントを渡したいの~!めーちゃんには男の子が喜びそうな物をアドバイスしてもらいたい!』

いっくんとは別々の高校に通うことになってしまった。

なんとなくだけど、めーちゃんといっくんはずっと一緒だと思っていたから驚いた。

会うことも昔より減ってしまった。

でも、そのおかげで初めて気がついた。

ずっと一緒にいられるとは限らないって。

だから、いっくんの17歳の誕生日に告白する。

そうしないとこのままずっと友達のままだ。

『やっぱり料理好きだし、料理グッズは?あとは食べ物。地下でちょっと高級なお菓子でも買うとか。』

『やっぱそれがいいかな~。でも、料理グッズはいっぱい持ってると思うから、他の物をあげた方がいい気もする~。』

『難しいな。プレゼントの目的にもよるんじゃないか?ただ喜んで欲しいだけなら、相手が好きな物か実用的な物が良いし。』

『うんうん。』

『でも、自分の気持ちを伝えたいなら、花とかロマンチックな物がいいかもな。』

『それだ~。めーちゃん天才~!』

めーちゃんのアドバイスを聞いたわたしは、プレゼントをどうするか、何となくひらめいた。

やっぱりめーちゃんは頼りになるよ。
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