Triangle Love 3 ~ Close to you ~
piece of イクヤ
僕はナナミちゃんから、⚪︎⚪︎公園に来るように言われたので、公園にやって来た。
毎年のことだけど、今年もプレゼントをくれるみたいだ。
『ナナミちゃーん!』
『来てくれてありがとね~!あっちの方のベンチに座ろうよ〜。』
『うん。』
僕達は周りに人がいないベンチの方へ移動して、座った。
そしてプレゼントを受け取った。
『毎年のことだからね。気づいているとは思うけど〜。はい!』
『ありがとう!僕の好きなお菓子だ!それと腕時計も?オシャレだねぇ…って花束も?すごい。今年は盛り沢山だね!ありがとう!嬉しいよ!』
僕はお礼を言った。
恋敵ではあるけど、プレゼントは素直に嬉しいと思った。
一点だけ不思議に感じたことは、明らかにこれまでよりもプレゼントが豪華な点だ。
嬉しいけど、何かあったのかな。
『ほんとに?よかったよ~!…それでね。その…。』
『どうしたの?』
『あ…。あのね…。』
『うん。』
ナナミちゃんは体中をくねくねと動かして、口をもごもごとしている。
しばらく待っていると、ナナミちゃんは話し始めた。
『わたし!ずっとずっと…ずっと前から…前から…いっ…くんのこと!す。好きだったの!だから!付き合ってください!』
『…。』
突然の言葉に驚き、黙ってしまった。
僕は今、告白をされた。
なぜ?
『えーっと。ナナミちゃんが僕を好き?恋愛的な意味で…?』
『そ、そうなの!昔から…。ごめんね、ずっと黙ってて…。』
『…。』
全てが繋がった。
カナメくんが僕の誕生日の前日にプレゼントを渡した理由は、今日のためだった。
ナナミちゃんが、誕生日の当日に告白をするという計画を立てたからだ。
普段の様子を見る限り、ナナミちゃんは確実にカナメくんに相談をしている。
カナメくんが僕に彼女はいるかどうかを確認したのも、ナナミちゃんの為だったのか。
まてよ…。
カナメくんはもうずっと前から知っていた…?
ナナミちゃんが僕を好きってことを。
そうだとしたら…。
カナメくんも、僕がナナミちゃんに対して抱いていた感情を、ずっと抱えていたのかもしれない。
それでもカナメくんは、毎年僕にプレゼントをくれたし、一緒に遊んでくれた。
ナナミちゃんは良い子だけど鈍感だ。
カナメくんの気持ちに気づくはずがない。
無自覚なまま、カナメくんを傷つけている。
叶わない恋程、苦しいものはない。
無性に怒りが込み上げて来た。
好きな人を傷つけられた怒りなのか、限界に達した嫉妬のせいなのかは分からない。
ただの逆恨みかもしれない。
それでも許せない。
自覚が無い分、タチも悪い。
それなら僕は、この状況を利用させてもらう。
決してカナメくんの為なんかじゃない。
自分の為だ。
どうせ僕の恋は叶わない。
せめて…。
カナメくんから強い感情をぶつけて欲しい。
うつむいたまま黙ってしまった僕は、しばらくして口を開いた。
『まさか。ナナミちゃんに好かれてるなんて思ってなかったから、驚いたよ。…付き合おうよ。』
『へ?』
『ほ、ほんとに?』
『うん。本当だよ。』
『ほんとに?ほんとに?…やったぁ〜!』
『…今日から恋人としてよろしくね。』
『うん!えへへ~!やった〜!やったよ~!いっくんと恋人…!』
喜んでいるナナミちゃんを見て、嘘ではなく本当に僕のことが好きだということが分かった。
羨ましいな。
ナナミちゃんになりたいな。
カナメくんにあんなにも愛されているのに。
好きなだけカナメくんを傷つけることもできるのに。
なんで僕なんかを好きになるのか。
毎年のことだけど、今年もプレゼントをくれるみたいだ。
『ナナミちゃーん!』
『来てくれてありがとね~!あっちの方のベンチに座ろうよ〜。』
『うん。』
僕達は周りに人がいないベンチの方へ移動して、座った。
そしてプレゼントを受け取った。
『毎年のことだからね。気づいているとは思うけど〜。はい!』
『ありがとう!僕の好きなお菓子だ!それと腕時計も?オシャレだねぇ…って花束も?すごい。今年は盛り沢山だね!ありがとう!嬉しいよ!』
僕はお礼を言った。
恋敵ではあるけど、プレゼントは素直に嬉しいと思った。
一点だけ不思議に感じたことは、明らかにこれまでよりもプレゼントが豪華な点だ。
嬉しいけど、何かあったのかな。
『ほんとに?よかったよ~!…それでね。その…。』
『どうしたの?』
『あ…。あのね…。』
『うん。』
ナナミちゃんは体中をくねくねと動かして、口をもごもごとしている。
しばらく待っていると、ナナミちゃんは話し始めた。
『わたし!ずっとずっと…ずっと前から…前から…いっ…くんのこと!す。好きだったの!だから!付き合ってください!』
『…。』
突然の言葉に驚き、黙ってしまった。
僕は今、告白をされた。
なぜ?
『えーっと。ナナミちゃんが僕を好き?恋愛的な意味で…?』
『そ、そうなの!昔から…。ごめんね、ずっと黙ってて…。』
『…。』
全てが繋がった。
カナメくんが僕の誕生日の前日にプレゼントを渡した理由は、今日のためだった。
ナナミちゃんが、誕生日の当日に告白をするという計画を立てたからだ。
普段の様子を見る限り、ナナミちゃんは確実にカナメくんに相談をしている。
カナメくんが僕に彼女はいるかどうかを確認したのも、ナナミちゃんの為だったのか。
まてよ…。
カナメくんはもうずっと前から知っていた…?
ナナミちゃんが僕を好きってことを。
そうだとしたら…。
カナメくんも、僕がナナミちゃんに対して抱いていた感情を、ずっと抱えていたのかもしれない。
それでもカナメくんは、毎年僕にプレゼントをくれたし、一緒に遊んでくれた。
ナナミちゃんは良い子だけど鈍感だ。
カナメくんの気持ちに気づくはずがない。
無自覚なまま、カナメくんを傷つけている。
叶わない恋程、苦しいものはない。
無性に怒りが込み上げて来た。
好きな人を傷つけられた怒りなのか、限界に達した嫉妬のせいなのかは分からない。
ただの逆恨みかもしれない。
それでも許せない。
自覚が無い分、タチも悪い。
それなら僕は、この状況を利用させてもらう。
決してカナメくんの為なんかじゃない。
自分の為だ。
どうせ僕の恋は叶わない。
せめて…。
カナメくんから強い感情をぶつけて欲しい。
うつむいたまま黙ってしまった僕は、しばらくして口を開いた。
『まさか。ナナミちゃんに好かれてるなんて思ってなかったから、驚いたよ。…付き合おうよ。』
『へ?』
『ほ、ほんとに?』
『うん。本当だよ。』
『ほんとに?ほんとに?…やったぁ〜!』
『…今日から恋人としてよろしくね。』
『うん!えへへ~!やった〜!やったよ~!いっくんと恋人…!』
喜んでいるナナミちゃんを見て、嘘ではなく本当に僕のことが好きだということが分かった。
羨ましいな。
ナナミちゃんになりたいな。
カナメくんにあんなにも愛されているのに。
好きなだけカナメくんを傷つけることもできるのに。
なんで僕なんかを好きになるのか。