Triangle Love 3 ~ Close to you ~
やっと長電話が終了した。

俺は暗闇の中、天井を眺めていた。

ナナミが嬉しそうに話す姿は嫌じゃない。

嫌じゃないけどさ、イクヤ…。

さすがにキスすんのはえーよ。

キスくらい、恋人同士なんだから当然の事だ。

この先、それ以上のこともするだろう。

当然のことなんだけど…。

なんとなく、まだ先のことだと思っていた。

『うっ…。』

これ以上考えると、頭がおかしくなりそうだ。

やっぱキツいな。

イクヤにどんな顔をすれば良いのだろうか。

これまで通りに話せるのか?

日曜日は俺も2人のデートに同行することになっている。

正直なところ行きたくはないが、ナナミに絶対に来てと言われたから行くしかない。

高校生になってから3人で遊ぶこと自体、減っていたから、本来なら喜ぶべきなんだろうけど…。

行きたくないな…。
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