Triangle Love 3 ~ Close to you ~
ご飯を食べ終えて、だらだらとお喋りタイム。

ドリンクバーのジュースを飲みながら、わたし達は話していた。

『それでね~…。』

『…。』

いっくん、またぼーっとしてる。

今日はずっと考え事しているみたいだ。

相槌もあんまりしないし。

そんなことを思っていると突然、いっくんが口を開いた。

『…ナナミちゃんってさ。カナメくんのことはどう思ってる?』

『もちろん大切な友達だよ~!親友~!昔からずっと一緒だし!最近は会えてないけど…。なんで急にそんなこと聞くの~?』

わたしは思っていることをそのまま答えた。

でも…。

なんでそんな質問をするのかな?

いっくんの質問は止まらない。

『…ナナミちゃんはどうして僕に付き合おうって言ったの?』

『え。え。え~。そ…それは…す…好きだからだよ~!こんな所で聞かないでよ~!』

『ありがとう。じゃあさ。カナメくんにも好きな人がいるかもって思ったことはない?』

『それは…あるけど…。いつも一緒にいるから分からないよ…。そんな話しないし…。』

『なるほどね。それならさ。カナメくんはなんでナナミちゃんといつも一緒にいると思う?』

『なんで…?』

今日のいっくんはちょっと怖い…。

どうして質問ばっかりしてくるの?

めーちゃんもいっくんも最近おかしいよ。

やめてよ…。

『お、幼なじみだから…?』

『幼なじみってだけなら、他の幼なじみとも仲良くてもいいよね?未だに連絡を取ってる同じ幼稚園出身の友達って、他にいる?』

『それは…。』

『でも、ナナミちゃんが今でも仲が良いのは僕とカナメくんしかいない。それに…。』

『もうやめてよっ!』

大きな声を出してしまった。

周りにいるお客さん達からジロジロと見られている。

『なんでやめて欲しいの?別に難しい質問をしているわけじゃないよ?』

『もういいの!めーちゃんとは…。めーちゃんと一緒にいるのは普通なの!』

『ナナミちゃんにとっては普通でも、カナメくんにとっては普通じゃないかもよ?だから最近は会ってくれないんじゃ…?』

『なんでそんなこと言うの?意味わかんない!もう出るからね!』

そう言ってわたしは、お金だけ置いてお店を飛び出した。

今日のいっくんはおかしい!

変な質問ばっかりしてきて!

めーちゃんは家族みたいなものなのに。

この先もずっと一緒だとは限らないけど…。

でも…。

それでも…。

めーちゃんとは…。 

一緒にいるはずなの…!
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