Triangle Love 3 ~ Close to you ~
カナメくんの真面目な話が終わってせいか、何となくお開きの空気になったので、お店を出ることにした。

お互い、これ以上話せることもなかった。

その帰り道のこと。

2人で並んで歩いていると、カナメくんが恐る恐る僕に尋ねてきた。

『イクヤ、ホントごめん。ありがとうな。しかも誕生日丸々譲ってくれて。…なぁ。本当にいいのか?』

『うん、いいよ。僕はナナミちゃんから告白された彼氏だからね。余裕があるってこと!前日にお祝いするし、問題ないよ!』

『そ、その通りじゃねーか!くっそー!負けねーからなあ!』

できる限り明るい声を絞り出して答えた。

そんな僕を見て、カナメくんは笑いながら答えた。

どう見ても作り笑いだったけど。
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