Triangle Love 3 ~ Close to you ~
12月7日。
ナナミの誕生日、当日になった。
実はまだナナミには何の連絡もしていない。
サプライズをしようと思っているからだ。
驚いてくれるかな?
一日中そわそわして、授業どころではなかったが、何とか先生達の退屈な話を乗り越えた。
というか、今日は土曜日だ。
本来なら休みのはずだが、授業時間の調整とかそんな理由で、なぜか休みではなく登校日だった。
放課後になり、俺はナナミがいるクラスへ向かった。
クラスはA組からJ組まであって、たしかナナミはA組だった。
声をかけようとA組の教室に入った。
しかし、教室中を探してもいなかった。
あれ、どこに行った?
トイレか?
ナナミとよく一緒にいる子がいたので、俺は声をかけた。
親しくはないが、顔見知りだった。
『なぁなぁ。ナナミって今どこにいるんだ?』
その子から予想外の答えが返ってきた。
『ナナミちん?今日休みだよ。』
『えっ?なんで?』
『風邪ひいたんだって。ナナミちん。誕生日だったのに。ついてないよね。ウチ、プレゼント持って来たのに。超残念。』
『…そうか。ありがとう。』
俺はA組の教室を出て、廊下の角で立ち止まった。
少なくとも昨日の昼休みまでは、体調は悪くなさそうだった。
だから、今日は普通に会える思っていた。
昨日の誕生日会ではしゃぎ過ぎたのか?
イクヤ…?
…理由はない。
何となく胸騒ぎがした。
俺は校舎を抜け、走ってナナミの家に向かった。
ナナミの誕生日、当日になった。
実はまだナナミには何の連絡もしていない。
サプライズをしようと思っているからだ。
驚いてくれるかな?
一日中そわそわして、授業どころではなかったが、何とか先生達の退屈な話を乗り越えた。
というか、今日は土曜日だ。
本来なら休みのはずだが、授業時間の調整とかそんな理由で、なぜか休みではなく登校日だった。
放課後になり、俺はナナミがいるクラスへ向かった。
クラスはA組からJ組まであって、たしかナナミはA組だった。
声をかけようとA組の教室に入った。
しかし、教室中を探してもいなかった。
あれ、どこに行った?
トイレか?
ナナミとよく一緒にいる子がいたので、俺は声をかけた。
親しくはないが、顔見知りだった。
『なぁなぁ。ナナミって今どこにいるんだ?』
その子から予想外の答えが返ってきた。
『ナナミちん?今日休みだよ。』
『えっ?なんで?』
『風邪ひいたんだって。ナナミちん。誕生日だったのに。ついてないよね。ウチ、プレゼント持って来たのに。超残念。』
『…そうか。ありがとう。』
俺はA組の教室を出て、廊下の角で立ち止まった。
少なくとも昨日の昼休みまでは、体調は悪くなさそうだった。
だから、今日は普通に会える思っていた。
昨日の誕生日会ではしゃぎ過ぎたのか?
イクヤ…?
…理由はない。
何となく胸騒ぎがした。
俺は校舎を抜け、走ってナナミの家に向かった。