研がれる私/長編エロティックミステリー
第1章ー前節ー
私のウツワ
私が考え捉える粗悪淑女の前提…
目の前に現れ出たことをぐんと呑み込める器
まずはそれが必須
***
それは、例えば…
バツ1を繰り返し、仮にバツ10に至ったとしても最初と同じハードル感でダンナと子供を含め、築いてきたモノ、守るべきモノすべてにバイバイできるドライハートのあるなし
リセットを厭わないエイヤーのナチュラルモード
貪欲なリピート精神…
性懲りなく、どっぷりな現実にがぶりつくことにも躊躇いのないこと
心の芯が汚れることさえ、スキルキャリアにすり変えられるカメレオン根性
とりあえずこんなとこ、すべて…
要するに…
愚のループへ充実感を放棄しない、タフな免疫力を持ち続け得るオンナであること…
***
私の心の樹海は結局、これらを根っこから放さなかったし、放せなかった
だから”カレ”と出会い、ディープな淵を回り続けられた…
目が回って催す吐き気でさえ、快感としながら…