研がれる私/長編エロティックミステリー
共犯者たち、結集す!②



プーさんからの首尾は早かった

その3日には高石と話ができたとの連絡が入ったので、即日のうちに私は石渡と会うことにした

夕方5時前…

都内某駅からほど近い公園で待っていると、まもなく石渡プーはやってきたわ

「ああ…、俺、こっちに座るわ」

この日は午後に入って、西からの強風が吹いていてね

石渡は私の掛けていたコンクリートベンチの右横に、でっぷりした体をどっかと下ろし、さっそく汗を拭ってる

こんな近くだとニオイそうでやだわ…

そんなことを頭で考えていたが、幸い方位的にはプーのヤツ、私の東側に座ったんで、風は向こうに吹いてて汗の臭いはこっちに来ない

おお、助かった…、と思いきや…

待てよ…‼

こやつ、もしや~⁉


***


で…、察した通りだったわよ

「へへ、いい匂いだなあ~~。ますますお前とヤリたくなってきた💦」

「じゃあ、頑張んなきゃなねー。でさー、電話の話だと高石はきっぱりNOってことね?」

「ああ。ぶっちゃけで誘ったが、迷う素振りも見せず断ってきたわ」

「でもこっちとしてはよ、今回はああ残念ね。じゃあっ…、て訳にはいかないから。カレの一次回答は概ね予想してたんだし。それで、”その後”どうだったのかしら」

「ふふ‥、”世間話”はたっぷりしたさ。結構弾んだぜ、ヤロウふたりの会話も。まあよう…、爪を一枚はがされたモン同士だしな。約1時間半、話は多岐に及んだわ」

はは…、このプーさんが90分ってことなら、色々と聞き出してるでしょ

さあ、聞かせてもらうか


***


「…じゃあ、余分な話は省いて、まずはお前の切り口ってことで得たネタをな」

石渡は心得てくれわね

私の知りたいことを手っ取り早く報告してくれるようだ

二人は結構、密着&並んでのお話となった






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