研がれる私/長編エロティックミステリー
共犯者たち、結集す!③
うふふ…
いきなり、これは収穫だわね
使える…!
***
で…、プーの報告の中身だったんだけど…
「…高石からの返事を受け取った後はもう、話を切り変えてさ…、互いにグチのこぼし合いに持っていったわ。ヤツもだんだんと乗って来てよう…、世の中の不満やうっぷんを俺にぶつけてきたよ。それで…、機を摘んで俺は切りだした…」
”なんでまた、アンタみたいなカタい職を持つ真面目な人間がこんな汚れ仕事をしてるんだ?”
プーは高石にここぞというタイミングで、こう尋ねたという
もろ単刀直入だが、ここに持ってくる前にはプーさん自らの”悲惨極まる”境遇をぶちまけたんで、それを聞いた高石の心理としては、”ああ、オレのほうがまだマシだ”ってとこだったのだろうね
要は若干なりとも優越感に浸れ、同時にプーさんには同情心・憐れみみないな気持ちも湧いてきたのかもしれない
そうなれば、今般、同じフィールドでつらい目にあったんだもの…、自らの心も開くってもんよ
そういう面では、この石渡プーさん…、なかなか人の心を誘導できる術を心得てるってことだ
それって、営業なんかの仕事でも通用すると思うけど…
ふふ‥、でも、それにはビジュアルの時点でブーか…
まずはモードチェンジして、好感度アップしないとね(苦笑)
***
「…ヤツ、どうやらタチの悪い女にゆすられてるらしんだ。そもそものきっかけは、飲み屋で働く別の若い女に惚れちゃってささ、で、その女から夜眠れないんで睡眠薬頂戴とか、エッチするに時興奮する媚薬みたいなの持ってきてとか…、色仕掛けでねだられてってのが始まりだったそうだわ」
コトの次第は以下の通りだったそうよ
高石はその女とセフレの関係を得たいが為に、勤務先からクスリの”調達”を繰り返した
およそ3か月すると、飲み屋の女は忽然と姿を消した
ケータイもつながらず、何度か訪れたアパートはすでに別の人間が住んでいて、女の消息はそれっきり掴めない…
そしてある日…、別の見知らぬ30代と思われる女が勤務先に訪れ、職場の薬剤を無断で持ちだしたっての、ネタにしてゆすってきたと…
その際女は、セフレ相手だった飲み屋の女とは知り合いで、彼女は高石にSEXの時クスリを強要され、薬物中毒になってる、…さあ、どう責任とるのさ、と糾弾したらしいや
フン…、絵に描いたような自作自演劇の恐喝だわ
うふふ…
いきなり、これは収穫だわね
使える…!
***
で…、プーの報告の中身だったんだけど…
「…高石からの返事を受け取った後はもう、話を切り変えてさ…、互いにグチのこぼし合いに持っていったわ。ヤツもだんだんと乗って来てよう…、世の中の不満やうっぷんを俺にぶつけてきたよ。それで…、機を摘んで俺は切りだした…」
”なんでまた、アンタみたいなカタい職を持つ真面目な人間がこんな汚れ仕事をしてるんだ?”
プーは高石にここぞというタイミングで、こう尋ねたという
もろ単刀直入だが、ここに持ってくる前にはプーさん自らの”悲惨極まる”境遇をぶちまけたんで、それを聞いた高石の心理としては、”ああ、オレのほうがまだマシだ”ってとこだったのだろうね
要は若干なりとも優越感に浸れ、同時にプーさんには同情心・憐れみみないな気持ちも湧いてきたのかもしれない
そうなれば、今般、同じフィールドでつらい目にあったんだもの…、自らの心も開くってもんよ
そういう面では、この石渡プーさん…、なかなか人の心を誘導できる術を心得てるってことだ
それって、営業なんかの仕事でも通用すると思うけど…
ふふ‥、でも、それにはビジュアルの時点でブーか…
まずはモードチェンジして、好感度アップしないとね(苦笑)
***
「…ヤツ、どうやらタチの悪い女にゆすられてるらしんだ。そもそものきっかけは、飲み屋で働く別の若い女に惚れちゃってささ、で、その女から夜眠れないんで睡眠薬頂戴とか、エッチするに時興奮する媚薬みたいなの持ってきてとか…、色仕掛けでねだられてってのが始まりだったそうだわ」
コトの次第は以下の通りだったそうよ
高石はその女とセフレの関係を得たいが為に、勤務先からクスリの”調達”を繰り返した
およそ3か月すると、飲み屋の女は忽然と姿を消した
ケータイもつながらず、何度か訪れたアパートはすでに別の人間が住んでいて、女の消息はそれっきり掴めない…
そしてある日…、別の見知らぬ30代と思われる女が勤務先に訪れ、職場の薬剤を無断で持ちだしたっての、ネタにしてゆすってきたと…
その際女は、セフレ相手だった飲み屋の女とは知り合いで、彼女は高石にSEXの時クスリを強要され、薬物中毒になってる、…さあ、どう責任とるのさ、と糾弾したらしいや
フン…、絵に描いたような自作自演劇の恐喝だわ