私に秘密でアイドルをやっていた幼馴染のお兄ちゃんに愛されてます!
いつもの日常
次の土曜日も、その次の土曜日もいつもの理久との日常。

まるで理久がアイドルをやっていることなど忘れてしまう程に今まで通りだった。

楽しくてたまらないこの日々を、告白して壊してしまうことが怖い。

でも、このままじゃ一生変わらないことも段々分かってきていた。

「はぁ」

「どうしたの?ため息なんかついて」

高校の休み時間。

友達の紗英《さえ》が話しかけてくれる。

「あのね・・」

紗英は私が理久のことを昔から好きなことを知っている。

私は、理久のことを話した。

「へー、理久さんアイドルやってるんだ」

「私、アイドル興味なかったから知らなかった」

紗英は弓道部に入っていて、部活一筋なので理久がアイドルをやっていることを知らなかった。
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