私に秘密でアイドルをやっていた幼馴染のお兄ちゃんに愛されてます!
「本当に茶化してないよ」
「美鈴と会うのは大体土曜日だけでしょ?」
「それだけじゃ美鈴の悩みや疲れを分かってあげることは出来ないから」
「テレビをつけた美鈴が俺を見て、元気になってくれたらいいなと思ったんだ」
「もちろん、アイドルを始めてからはファンの大切さにも気づいたよ」
理久が何でもない風にそう言った。
「え?本当に私のためだったの?」
「美鈴、小さい頃アイドル格好いいって言ってたじゃん」
「そうじゃなくて!私のこと考えて、アイドルになってくれたの?」
「そうだよ」
理久がいつもの顔で笑った。
ああ、もう無理だ。
私、本当に理久の事好きだ。