逆転結婚~目が覚めたら彼女になっていました~
肌と肌が触れ合うと愛しくてたまらない…。
麗人の唇が優衣里の首筋を這うと、それを感じた優衣里の体が反応してくる。
マシュマロのように柔らかい優衣里の胸に唇を押し当てた麗人が、そっとサクランボを吸い上げると、優衣里の吐息が漏れてきた。
「愛してる…」
「私も愛しています…」
お互いが愛の言葉を繰り返しながら求めあう…。
重なるからだから感じる体温が心地よく、もっと触れたい、もっともっと感じたい…。
激しく求め合いながら、麗人の指先がゆっくりと優衣里の入り口をほぐしてゆく…。
清らかな川の水が潤っている入り口は、まだちょっと強張っているようで、少しずつ広がって行き麗人を受け入れてくれるくらい柔らかくなって行った。
柔らかくなった入り口から、ゆっくりと入って来る麗人を感じた優衣里は今まで感じたことがない痛みに驚いたが、ギュッと麗人の背中に捕まって「大丈夫」と言っていた。
狭いトンネルが柔らかくなり、どんどん進んでくる麗人を感じると優衣里は最高の幸せを感じた。
好き…愛している…。
そんな想いが体の奥まで伝わる感覚に、次第に痛みは快楽へと変わって行く…。
最高の足を感じた麗人と優衣里。
外には優しく着きが輝いていた… …。
翌日。
まだみんなが寝ているときに目を覚ました麗人は、見つからないように自分の部屋に戻って行った。
朝目が覚めて、自分の部屋に戻った麗人は本当に自分の体に戻ったことを実感した。
優衣里の中にいた時は目線も違い、感覚も全く違っていたが、やはり自分の体に戻るととても新鮮に思えた。
優衣里に想いが届かず、ずっと内に秘めていた時は自分の事を否定して感情まで蓋をしていたが、優衣里の中に入った事で自分の事を客観的に見ることができたと麗人は思っている。
素直になった自分はとても好きだし、自分の手があんなに安心できるとは思っていなかったし、包容力があれほどあるとは想像もしなかった。
なんとなく自信が持てたような気がした麗人。
朝方に部屋に戻て二度寝をした麗人が目を覚ましたのは、7時前だった。
朝ごはんのいい匂いがしてきて、久しぶりにお腹がグーっと鳴ったのを感じた麗人。
「そう言えば、九条家では朝ごはんあんまり食べていなかったなぁ…。伊集院家では、気を使って食べていたけど。気を使ていたせいで、美味しいのか何だかよく分からなかったからなぁ…」
着替えながらそんな事を思っていた麗人。