逆転結婚~目が覚めたら彼女になっていました~
 
 その後は優衣里の家まで送って行った麗人は、優造にこの先の事を考えてお付き合いさせて下さいと話した。
 優造は大歓迎で、娘を宜しくお願いしますと言った。
 兄の優太も家にいて妹を宜しくと言って言っていた。

 想い続けて長い年月。
 やと素直に結ばれた麗人と優衣里だった。
 
 

 週明けの月曜日。
 いつも通り仕事が始まった沙原コンサルティング。

 月曜日は朝礼があり、最近ではテレビ放送で朝礼が行われ各部署でモニター越しに社長の話を聞く体制が出来てとても楽になってきた。

 鷹人がモニター越しに朝礼に挨拶を始めると…。

 どこからともなくノイズが入って来て、話が遮られた!

 なんだ? と、ざわつく社員達をあざ笑うような笑い声が聞こえて来た。

「さぁ、みなさん。今から、素敵な世界へご招待するわよ」

 笑いながら画面に現れたのは彩!
 真っ赤なスリップドレス姿で、化粧はまるで魔女のような化粧に真っ赤な口紅を塗って口裂き女のような姿で現れてきた。

「恨み深き沙原コンサルティングの社員ども! 私をコケにして、辞めさせるなど許されるわけがないだろ! 全員、焼け死ね! 」

 ドーン! 
 大きな爆破音が聞こえたと同時に、火災報知機が鳴り響いて来た!

 フロア奥の給湯室から炎が上がり、どんどん広がって行った。

「な、なに? 」
「なんなの? 」

 突然の火災に社員達は驚くばかりで、逃げる体制に入った!

 火災報知機から消防へ連絡が入り、消防車が出動!

 エレベーターで逃げようと集まってくる社員達だが、一度に乗る事はできない状態で、階段から降りて行く社員もいる!
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