逆転結婚~目が覚めたら彼女になっていました~
駅裏にあるホテル街にやって来た彩と純也は、ちょっとおしゃれなラブホテルへと入って行った。
最上階のスイート並みの部屋に入った彩と純也。
広い部屋にオシャレなソファーと、円形状のダブルベッドに可愛いレースのベッドカバーに、枕が二つ並んでいる。
オシャレなソファーに鞄を置いた彩は、怪しい微笑み浮かべて純也を見た。
「責任取ってくれるわよね? 私を騙した事」
言いながら服を脱いでゆく彩…。
その姿を純也は顔色一つ変えることなく見ている。
「さぁ、今すぐ私を抱いてちょうだい」
下着姿になった彩は、そのまま純也の首に腕を回し顔を近づけて来た。
「どうしても、貴方の精子が必要なの」
「はぁ? なんで? 」
「…だって私、麗人さんの子供を産まなくちゃいけないもの。社長と約束したの、麗人さんの子供を産むって」
「だったら、俺じゃなくて麗人の精子をもらえばいいんじゃないのか? 」
「それができれば、貴方に頼んだりしないでしょう? あの人、どうやら他の女に騙されているようなの。だから、今はまだ醒めていなくてね。もう子供ができたことになっているの、だから貴方には責任をもって私に精子を提供してもらうの」
言いながら純也のジャケットを脱がせて行き、シャツのボタンを外した。
パサッと自シャツを脱がすと、見かけより逞しく引きしまった純也の体に、彩はよだれが出そうな表情を浮かべてニヤッと笑った。
「まぁ、見かけより随分と素敵な体しているのねぇ。麗人さんより、ずっと素敵」
チュッと純也の頬にキスをした彩。
その唇は氷よりも冷たく、正直言って気持ち悪い感覚しか純也は感じなかった。
そのままベッドに純也を押し倒した彩は、有無もなく純也の履いているズボンを下着ごと下ろして股間をまさぐるように触り始めた。
そろそろ感じてきたかしら?
そう思ってニヤッと笑った彩だったが、純也は表情一つ変えないばかりか、何も反応していなかった。
我慢しているの? それならこれはどう?
あらゆる手段を使いながら、純也にご奉仕して行く彩だが、純也は何も感じていないばかりか反応すらしなかった。
どうゆうこと? 起たないって言っていたけど、本当に? まさか、ED?
「そろそろ止めてくれないか? ちっとも気持ちよくないし、痛いんだけど」
そう言われて手を止めた彩。