あるホラーな再恋噺
その1
「おい…、ここって…❓」
戸惑う中原ノブオにん十年ぶりに再会Sた4人の♀同窓生たちは、皆、笑顔で視線を投げかけていた。
「さあ、中入って~」
佐々木康子がまたノブオの腕を掴んでホテルの中へ連れこんでいくと、他の3人も続いた。
「…わあ、いろんなお部屋があるわね、さすがにこういう嗜好のホテルって…」
「ホント❣こんなの初めて見るわ。…ああ、これ、トイレじゃない?部屋になってなくて、ここで排泄したら丸見えだわ。やだ~」
「それにこの部屋、檻があるわよ。ここに素っ裸で閉じ込められるのね。犬みたいに…」
店内入り口付近の電灯掲示ボーードには各室内が映し出さていたが、それはもろSMプレイのルームなのは一目瞭然だった…。
3人は各部屋の電光掲示を指さしながら、興味深そうに覗き込んでいた。
***
「どの部屋にする❓」
そう声をかけてきたのは、水原ユキノだった。
「水原…、お前がここを…???」
「以前、このホテルに来たことがあるの。SMの嗜好を持つ人で、そういった関係のサイトで知りあって…」
「あのさ、お前…⁉」
ノブオはユキノに聞きたいことがいろいろあるのだが、なかなか言葉となって出てこなかった。
***
「とにかく、オレはこういったとこ初めてだから、任せるよ」
「そう…。じゃあ、その時入った部屋、ココなんだけど、空いてるみたいだから…。いい?」
「ああ…。ええと、404号室か…」
”今日はとにかく4尽くしだな。44年ぶりに再会した同窓生の女性4人と404号室でか…”
ノブオはふとある一字が頭をよぎった。
”死”という、間近に控えた重々しい響きのひと文字を…。
***
「じゃあ、前金入れてカギを受け取りましょう」
「ああ、それなら、これ…」
ノブオは、”有り金”すべてが収まったサイフから万札をとりだし、ユキノに手渡した。
「後で清算するからね💛」
彼女はにっこり笑って、”それ”を受け取ると、段取りよく部屋の指定操作を終えた。
「はい、カギ。エレベーターあっちだから…」
ユキノは404号室のカギをノブオに預けると、奥のエレベーターに向かって歩きだしたのだが…。
「おい、水原、古澤たち…。あれ…、あの3人は❓」
気が付くと他の3人はエントランスから姿を消しているではないか…。
ノブオは入り口の方に目を向けた。
すると、ホテルの外に3人は並んで立っている‥。
***
「中原君…、後は水原さんとゆっくりね~💛」
進藤史子がニコニコしながらノブオに向かってそう声をかけると、古澤ユカと佐々木康子も笑顔で手を振って「今日は楽しかったわ~~」「元気で…💖」と短い言葉を残してホテルを後にした。
「ちょ…、ちょっと、待ってくれよ…!」
ノブオは慌ててホテルの外へ出た。
そして彼女たちが歩いていった方向を凝視すると…。
すでに3人はいなかった。
ノブオの目には、ただ漆黒の闇が広がっているだけだったのだ…。
彼はその場でエントランス側を振り返ると…。
今度はその目にユキノが写った。
彼女は目を細めた柔らかな笑みを漏らし、じっとノブオの方を見つめている。
”水島…”
もはや、ノブオのアタマは本格的に混乱していた…。
「おい…、ここって…❓」
戸惑う中原ノブオにん十年ぶりに再会Sた4人の♀同窓生たちは、皆、笑顔で視線を投げかけていた。
「さあ、中入って~」
佐々木康子がまたノブオの腕を掴んでホテルの中へ連れこんでいくと、他の3人も続いた。
「…わあ、いろんなお部屋があるわね、さすがにこういう嗜好のホテルって…」
「ホント❣こんなの初めて見るわ。…ああ、これ、トイレじゃない?部屋になってなくて、ここで排泄したら丸見えだわ。やだ~」
「それにこの部屋、檻があるわよ。ここに素っ裸で閉じ込められるのね。犬みたいに…」
店内入り口付近の電灯掲示ボーードには各室内が映し出さていたが、それはもろSMプレイのルームなのは一目瞭然だった…。
3人は各部屋の電光掲示を指さしながら、興味深そうに覗き込んでいた。
***
「どの部屋にする❓」
そう声をかけてきたのは、水原ユキノだった。
「水原…、お前がここを…???」
「以前、このホテルに来たことがあるの。SMの嗜好を持つ人で、そういった関係のサイトで知りあって…」
「あのさ、お前…⁉」
ノブオはユキノに聞きたいことがいろいろあるのだが、なかなか言葉となって出てこなかった。
***
「とにかく、オレはこういったとこ初めてだから、任せるよ」
「そう…。じゃあ、その時入った部屋、ココなんだけど、空いてるみたいだから…。いい?」
「ああ…。ええと、404号室か…」
”今日はとにかく4尽くしだな。44年ぶりに再会した同窓生の女性4人と404号室でか…”
ノブオはふとある一字が頭をよぎった。
”死”という、間近に控えた重々しい響きのひと文字を…。
***
「じゃあ、前金入れてカギを受け取りましょう」
「ああ、それなら、これ…」
ノブオは、”有り金”すべてが収まったサイフから万札をとりだし、ユキノに手渡した。
「後で清算するからね💛」
彼女はにっこり笑って、”それ”を受け取ると、段取りよく部屋の指定操作を終えた。
「はい、カギ。エレベーターあっちだから…」
ユキノは404号室のカギをノブオに預けると、奥のエレベーターに向かって歩きだしたのだが…。
「おい、水原、古澤たち…。あれ…、あの3人は❓」
気が付くと他の3人はエントランスから姿を消しているではないか…。
ノブオは入り口の方に目を向けた。
すると、ホテルの外に3人は並んで立っている‥。
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「中原君…、後は水原さんとゆっくりね~💛」
進藤史子がニコニコしながらノブオに向かってそう声をかけると、古澤ユカと佐々木康子も笑顔で手を振って「今日は楽しかったわ~~」「元気で…💖」と短い言葉を残してホテルを後にした。
「ちょ…、ちょっと、待ってくれよ…!」
ノブオは慌ててホテルの外へ出た。
そして彼女たちが歩いていった方向を凝視すると…。
すでに3人はいなかった。
ノブオの目には、ただ漆黒の闇が広がっているだけだったのだ…。
彼はその場でエントランス側を振り返ると…。
今度はその目にユキノが写った。
彼女は目を細めた柔らかな笑みを漏らし、じっとノブオの方を見つめている。
”水島…”
もはや、ノブオのアタマは本格的に混乱していた…。