溺愛×ミッション！①～エリート学園の超モテスパイ男子たちに溺愛されちゃってます！

そこにいたのはなんと、あの学校一のイケメン、ソウくんだった。

それを見て、妙に納得してしまった私。

どうりでこんな人間ばなれしたことを、軽々とやってのけちゃうんだ。

普通の人なら骨折しそうな高さなのに、運動神経バツグンな人は平気なのかな。

ソウくんは着地の姿勢からその場にスッと立ち上がると、くるっとこちらを振り返る。

そして、目が合った瞬間、顔の前で人差し指を立てたかと思うと、私に向かってシーッと内緒の合図のポーズをしてきた。

それにまた、思わずドキッとしてしまう。

わぁっ、やっぱりカッコいい……。

無言で頭だけ動かして、コクコクとうなずく私。

ソウくんとは同じクラスだけど、今までまったくと言っていいほど絡んだことがないから、なんだかドキドキしちゃうよ。

ただでさえ私、男の子とはふだんからほとんど話さないし。

それに、ソウくんはプラネットの中でもクール男子として有名で、女子には塩対応だってウワサだから。

こんなふうにリアクションをしてくれたことが、ちょっと意外だった。