溺愛×ミッション!①~エリート学園の超モテスパイ男子たちに溺愛されちゃってます!
だけど――。

こんな予知を見てしまったら、そうは言っていられない。

もしこのままソウくんが、鉄筋の下敷きになって、大ケガでもしたら……。

それこそ、命を落としたりしたら?

私はきっと、一生後悔するに違いない。

そう思ったらやっぱり、じっとしてなんかいられなかった。

「ソウくんっ!!」

思わずその場に立ち上がり、大声で彼の名前を呼ぶ。

そして、こちらを振りむいたソウくんのもとへと、すぐさま駆け寄ると。

「そこ、危ないから離れてっ!」

私の声に驚いたのか、イヤホンを片耳外して問いかけてくるソウくん。

「え? なに?」

だけど、このままじゃ間に合わないかもと思った私は、とっさに両手を伸ばし、彼の体を思いきりドンと突き飛ばした。

「……ダメっ!!」

「おわっ!」

そして、そのまま一緒に隣の地面へと倒れ込んで。

――ガラガラッ!
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