溺愛×ミッション!①~エリート学園の超モテスパイ男子たちに溺愛されちゃってます!
直後に上から落ちてきた鉄筋。だけど、間一髪でそれはソウくんには当たらなくて。

私は思わずホッとして、胸をなでおろした。

よ、よかった……。間に合った。

だけど、ふと冷静になった瞬間、ハッとする。

あれ? ちょっと待って。よく考えたら私今、すごい体勢になってない⁉

どうしようっ。助けようと思った勢いで、ソウくんのこと押し倒しちゃった!

「きゃーっ! ご、ごめんなさいっ!」

あわてて起き上がり謝ったら、ソウくんもまたむくっと体を起こした。

心臓がいまさらのようにバクバクいってる。

だって私、助けるためとはいえ、あのソウくんに密着してたんだもん。

こんな至近距離で、男の子と……。ひゃ~っ!

だけど、テンパる私を見て、ソウくんは驚いた顔をしながらも。

「いや、助かった。ありがとな」

素直にお礼を言ってくれた。

そのはじめて見る優しい表情に、またドキッとしてしまう私。

わぁ、ソウくんにお礼言われちゃった……!
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