溺愛×ミッション！①～エリート学園の超モテスパイ男子たちに溺愛されちゃってます！

それは、隣の席の石川くんが扱っていた爆弾の模型が、実は本物の爆弾で。

時間内での解体が間に合わなかったそれが、本当に爆発してしまうというもの。

ちょうど爆発したところで映像は途切れてしまったけれど、少なくとも周囲にいた数人は無事ではすまないだろうというような威力だった。

「……っ！」

一気に顔が真っ青になって、体がふるえてくる。

ど、どうしようっ。なにこれ……。

というか、なんで本物の爆弾がここにあるの？

だってこれ、みんな学習用の模型を使っているはずなのに……。

もしかして、この模型全部が本物？　

それとも石川くんのだけ、なにかの手違いで入れ替わっちゃったのかな？

なんだかほかのみんなの模型まで、全部あやしく見えてくる。

だけど、その時すぐ前の席の木村さんの模型のブザーがブブーッと鳴って。

「あぁっ！　違うコード切っちゃった！」

どうやら彼女は手順をまちがえてしまったみたい。

それでも爆発しないところを見るかぎり、全部が本物というわけではなさそうだった。

じゃあ、やっぱり石川くんのだけが？

でも、どうして……。