溺愛×ミッション!①~エリート学園の超モテスパイ男子たちに溺愛されちゃってます!
タイマーのデジタル画面を確認すると、残り時間は約3分。

ということは、3分後には、あの予知どおりの出来事が起こるってことだよね?

そう思った私は席から立ち上がり、隣の石川くんのもとへと歩み寄る。

正直なところ、ちょっとだけ迷った。

だって、こんな話、信じてもらえるかどうかわからない。

もしかしたらまた昔みたいに変な目で見られるかもしれないし、気味悪がられてしまうかもしれない。

そもそも、止められるかどうかもわからない。また失敗しちゃうかもしれない。

それについこの前、もう力がバレるようなことはしないって決めたばかりなのに。

でも……。

あんな未来を見てしまったのに、なにも行動を起こさないなんて。

そんなこと、私にはできない。人の命がかかってるかもしれないというのに。

だって今、爆発を止められるのは、私しかいないんだ――。

そう思ったらこれ以上、迷う理由なんてなかった。
< 28 / 40 >

この作品をシェア

pagetop