溺愛×ミッション!①~エリート学園の超モテスパイ男子たちに溺愛されちゃってます!
ど、どうしようっ。このままじゃ、ここにいるみんなが……。

こうなったらもう、力ずくで取り上げるしかないよね。

そう思って、再び石川くんの腕をつかもうとした時。

「おい白金、なにやってるんだ! 授業に集中しなさい!」

その様子に気付いた先生から、すかさず注意されてしまって。

クラスのみんなの視線がいっきに私へと集まって、ますます気まずい気持ちでいっぱいになった。

……ねぇ、どうしてこうなるの。

どうしていつも、誰も私の話を聞いてくれないんだろう。

こうなったらもう、「これは本物の爆弾なんだ」って言っちゃったほうがいいの?

でも、また変な人だと思われるだけかな?

するとそんな時、突然誰かがこちらへと、すごい速さで駆け寄ってきて。

「いいから貸せっ!」

そう言って、石川くんの持っていた解体中の模型を、強引にうばい取ってくれた。

「うわっ! なんだよ水野っ」

その人物の顔を見た瞬間、ドキッと心臓がはねる。

……ウソッ。ソウくん⁉ なんでっ……。
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