溺愛×ミッション!①~エリート学園の超モテスパイ男子たちに溺愛されちゃってます!
ソウくんは私と目を合わせると、すぐさまたずねてくる。

「で、これをどうしたらいいの?」

聞かれた私はもう時間がなかったので、彼にすべてを託すつもりでお願いした。

「で、できるだけ離れた場所にっ。人のいないところに投げて!」

「了解」

するとソウくんは一言うなずくと、その模型を持って空いていた教室の窓まで駆け寄っていき――。

ビュンッとまるで剛速球のピッチャーのごとく、外に向かって投げてくれた。

――ドカァァァン!!

その瞬間、グラウンドの空中で思いきり爆発した模型。

間一髪のところで間に合って、心底ホッとする。

「きゃぁぁぁっ!!」

「ウソだろ⁉ 爆発したぞ!」

「えっ、あれ本物だったのかよ⁉ なんで⁉」

まさかの出来事に、大さわぎする生徒たち。先生もあぜんとして固まっている。

だけど、とにかく誰もケガをせずにすんで、本当によかったと思った。

思わずソウくんのもとへと駆けよっていき、お礼を言う。

「ソウくん、あのっ、ありがとう!」

すると彼はこちらを振りむくなり、クールな表情で。

「いや、お礼言いたいのはこっちだし」

「えっ」
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