溺愛×ミッション!①~エリート学園の超モテスパイ男子たちに溺愛されちゃってます!
「ごちそうさまでした」

お弁当を食べ終えておなかがいっぱいになったところで、ひとり両手を合わせる。

ここ、中庭はいつもすいてるし、緑がキレイで気持ちがいいから、私のお気に入りの場所なんだ。

しかも今日は、見渡すかぎり誰もいないみたいで、貸し切り状態。

天気もいいし、しばらくここでひと休みしていようかなぁ。

そんなことを考えていた時だった。

突然、目の前にフッと大きな黒い影が見えたかと思ったら。

――ザザッ!

勢いよく、空から男の子が飛び降りてきて。

「きゃあぁっ!」

ぎょっとした私は、思わず大声で叫んでしまった。

ちょっと待って! 今、一体なにが起こったの⁉

見上げると、目の前には校舎の二階ほどの高さがある大きな木が生えていて。

どうやら彼は、そこから飛び降りてきたみたい。

し、信じられないっ。あんな高い場所から?

と思って、その男の子の顔をよく確認したら。

「あっ……!」
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