私が愛した人は…
【暁さんへ
私のせいで、暁さんがあんな目に
あってしまい、本当にごめんなさい。
私が傍にいる限り、暁さんや四條組の
みんなが危険なめ目にあうと思います。
私は、そんなの耐えれません。
四條組の方も、とてもいい人たちでした。
暁さん。
あの時、私に声をかけてくれて、
私に優しくしてくれて、愛してくれて、
本当にありがとうございます。
暁さんに出会えて、一緒に過ごした約1年間
とても幸せでした。
もう会うことはないと思いますが
私は、ずっと暁さんだけを愛しています】

泣いて書いたのか、所々文字が滲んでいた。

もう会うことはない。

そうはさせるか。

俺から離れることは、許さない。

鈴が俺を求めるなら、絶対に見つけだす。

そういえば…

くまのぬいぐるみがない。

いつもネックレスつけてない時、ぬいぐるみにかけて置いてたのに。

寝室に戻り、クローゼットの中も見たが、無かった。

もしかしたら、鈴がもっていったのかもしれない。

それだけを持っていったのかも。

俺は仕事をしつつ、鈴を探した。
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