紺くんはわたしの世界一好きな人。
幸せなのに。
*
――――とは言ったものの。
「鮫上くんと倉下さん、普通科に転科したんだってー」
「嘘ぉ、金の夫婦の卵になるの絶対2人だって思ってたのにー」
4月21日。3年1組の女子生徒達が騒ぐ。
う、教室に、い、居づらい……。
色々言われるの分かってはいたけど……。
羽生ちゃんと岩清水くんは隣の2組……せめて羽生ちゃんたちのクラスに転科したかった。
今朝、女の七海学園長に事情を話したら配慮してくれて、207号室の部屋は一ヶ月間は使っていいって言われたから部屋も早く探さなきゃ……。
部屋が決まったとして、この先一人でやって行けるかな。
うぅ、もう不安しかないよ~~。
ぎゅっ。
え、手、机の下で握られ……。
こ、紺くん!?!?
隣の席の紺くんはにこっと嬉しそうに笑う。
「いいね、警報がないって」
手、握られただけなのに。
ドキドキでもう、紺くんの事しか考えられなくなっちゃったよ。
――――とは言ったものの。
「鮫上くんと倉下さん、普通科に転科したんだってー」
「嘘ぉ、金の夫婦の卵になるの絶対2人だって思ってたのにー」
4月21日。3年1組の女子生徒達が騒ぐ。
う、教室に、い、居づらい……。
色々言われるの分かってはいたけど……。
羽生ちゃんと岩清水くんは隣の2組……せめて羽生ちゃんたちのクラスに転科したかった。
今朝、女の七海学園長に事情を話したら配慮してくれて、207号室の部屋は一ヶ月間は使っていいって言われたから部屋も早く探さなきゃ……。
部屋が決まったとして、この先一人でやって行けるかな。
うぅ、もう不安しかないよ~~。
ぎゅっ。
え、手、机の下で握られ……。
こ、紺くん!?!?
隣の席の紺くんはにこっと嬉しそうに笑う。
「いいね、警報がないって」
手、握られただけなのに。
ドキドキでもう、紺くんの事しか考えられなくなっちゃったよ。