紺くんはわたしの世界一好きな人。


(うい)ちゃん、大丈夫? 顔真っ赤だよ?」
 昼休み。2組の羽生(わう)ちゃんが心配して来てくれた。

「熱でもあるんじゃ…」

「だ、大丈夫だよ」

 まだドキドキが収まらない…。

「他のみんなには転科のこと言ったの…?」

「ううん、まだ言ってないよ。でももう知れ渡ってると思う」
 わたしがへらっと笑うと、

 ショートボブの髪をした羽生(わう)ちゃんがぎゅっと抱き締めてくれた。

鮫上(こうがみ)くんとはどうなったの?」

「別れる気ないって」
「このまま結婚してくれるって言ってくれたよ」

 羽生(わう)ちゃんは安堵(あんど)する。
「そっか、良かった」


(うい)ちゃん、これからいっぱい遊びに行こう」
「青春しようね」


羽生(わう)ちゃん、ありがとう」
 お礼を言うと羽生(わう)ちゃんはわたしを放す。

「それで鮫上(こうがみ)くんは?」
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