紺くんはわたしの世界一好きな人。
「よく分からないけど、ダッシュで購買に向かったよ」
「初~!」
紺くんが岩清水くんと一緒に歩いて戻って来た。
ふたりは購買で買ったパンを2個ずつ持っている。
「1番乗りとか。結婚科に今すぐ戻った方がいいんじゃねぇの」
岩清水くんは不機嫌そうに言う。
え、紺くん、1番乗りだったの!?!?
紺くんはケラケラ笑う。
「こいつレアパンゲット出来なくて拗ねてるだけだから」
「は?」
「い、岩清水くん、良かったら一緒にお昼どうですか?」
わたしはおずおずと誘ってみる。
「悪いけど俺、羽生としか食べねぇから。行くぞ」
「初ちゃん、またね」
わたしは心から笑う。
羽生ちゃん、岩清水くんと上手く行ってて良かった。
「んじゃ、レアパンゲットしたことだし、俺達は屋上で食べますか」