逢いたくて…
“離さないッ”



耳元に聞こえた声に
涙は零れた。




パタパタと


寒い冬の雪に…、




『ま…さやぁ』




壊れたように、


『まさやぁ』



『…ん』



『ッく…
逢いたかったよぉ…』


『…ん』



愛しいあの人を呼んだ。




聞かされた“真実”は、
残酷で最悪なモノだった…






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