秘密恋愛短編集
こんな風に無防備な姿を見せてくれるのは、まるで自分が特別扱いを受けているような気分になってくる。


でも勘違いしちゃだめだ。


聡からすれば私はただの妹で、だからこうして無防備になれているだけなんだから。


少し頭を冷やしたほうが良さそうだ。


「ちょっと休憩しようか。お茶持ってくるね」


私はそう言って、そそくさと部屋を出たのだった。
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