秘密恋愛短編集
昼休憩中、友人らの和からこっそり抜け出してやってきた職員室。


私は呆れ顔になって英祐にブルーの風呂敷に包まれているおばちゃん特性弁当を英祐に手渡した。


「あ、そういえばそうだった」


英祐は苦笑いを受けべて私の手からお弁当を受け取る。


私と英祐の家は隣同士で、子供のころから仲良しだ。


今回私の通う秘密高校に英祐がやってくるということで、朝から少し落ち着かない気分だった。


英祐、ちゃんとやれるかな?


ドジなところがあるし、生徒たちからバカにされるんじゃ……。


そんな母親のような視点でシンパ愛っしていたのだけれど、蓋を開けてみれば大違いだった。


英祐の中性的な顔は女子生徒に大受けで、ちょっとドジをしてもそこが可愛いと許されてしまう。


男子からの評判がどうであるかはわからないけれど、今のところ私が心配していたようなことには一切なっていなかった。

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