秘密恋愛短編集
☆☆☆
昨日男子生徒たちと約束していた通り、英祐は休憩時間になるとグラウンドへ出てさっかーをしていた。
誰から借りてきたのか生徒と同じジャージを着ていてパッと見るだけじゃ見分けがつかない。
「玉垣先生って運動神経もいいんだねぇ」
窓から英祐の様子を見ていると、隣に貴美子がやってきてため息交じりに呟いた。
「そうなんだね、知らなかった」
思わず棒読みになってしまう。
本当は知ってる。
サッカーも野球も、とにかく体を動かすことが大好きなこと。
子供相手になにかを教えることも、知らないものを吸収していくことが大好きなことも、知ってる。
目だけで英祐を追いかけながらなぜが自分の心臓がドキドキしていることに気がついた。
英祐のこんな場面、今までいくらでも見てきたのにどうしたんだろう?
不思議に感じたそのときだった。
「私、先生のこと本当に好きになったかも」
昨日男子生徒たちと約束していた通り、英祐は休憩時間になるとグラウンドへ出てさっかーをしていた。
誰から借りてきたのか生徒と同じジャージを着ていてパッと見るだけじゃ見分けがつかない。
「玉垣先生って運動神経もいいんだねぇ」
窓から英祐の様子を見ていると、隣に貴美子がやってきてため息交じりに呟いた。
「そうなんだね、知らなかった」
思わず棒読みになってしまう。
本当は知ってる。
サッカーも野球も、とにかく体を動かすことが大好きなこと。
子供相手になにかを教えることも、知らないものを吸収していくことが大好きなことも、知ってる。
目だけで英祐を追いかけながらなぜが自分の心臓がドキドキしていることに気がついた。
英祐のこんな場面、今までいくらでも見てきたのにどうしたんだろう?
不思議に感じたそのときだった。
「私、先生のこと本当に好きになったかも」