私の人生を変えてくれた人

「うん」

「こっちが現実なんだって思えたんですけど…
 あの声がずっとするから…怖くて…
 下山先生の声もするのに…」

「うん」

「それでその後はよく覚えてないんですけど、気づいたら寝ちゃってたみたいで…
 起きたら側に下山先生がいました」

「うん」

「夢と現実が混ざってた時にもう消えたいって思っちゃったんです
 このまま消えれば辛くないんだって思って…
 でも下山先生の声が繋ぎ止めてくれた…
 暗闇の中に光がさしたんです…
 だからもう少しだけ頑張ろうって…」
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