私の人生を変えてくれた人

「うん
 俺もいるよ
 岩本の側、離れないから」

そういって岩本の手を撫でた

「先生…」

「うん
 もう少しだけ頑張ろうか
 小6の時だよね…?
 感情を…捨てたの…」

「はい…」

「どうだった…?」

「どうだったと言われても…
 楽しいとも辛いとも何も思わなかったから…
 ただ生きてただけというか…
 聞かれると答えずらいです…」

「そっか…
 岩本はあの頃に戻りたいって思う…?」

本当はこんなこと聞きたくない…
もし戻りたいなんて言われたら怖い…
でも聞かなきゃ…
聞いて受け止めないと…
俺にはそれしかできないから…
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