fantasista 3 ー永遠にー




「ねぇ、戸崎?」


そう呼んだら起きると思ったのに、ピクッとしただけだ。

この状態じゃ、沙知の言う通り、本当に部屋まで帰れない。


「ごめんね、沙知」


あたしは何度も謝り、沙知に柊の右肩を支えてもらう。

そしてあたしは左肩を抱く。

そのままずるずると足を引きずってなんとか部屋までたどり着いた。

途中柊が


「うっ……吐く」


なんて言うから、


「勘弁してよ!」


と怒鳴りながら。



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