fantasista 3 ー永遠にー
柊をトイレの前に放置して、あたしは沙知を部屋に入れた。
この家に、舞さん意外の知り合い入れたことはない。
それはあたしに心から気を許した友達がいないからだ。
沙知たちのせいで人間不信になったといっても過言ではないが、沙知は今日何回もあたしを助けてくれた。
擦り寄っているのかもしれない、だけど、心から仲良くしてくれているのかもしれない。
正直、まだ沙知を信じる気にはならなかった。
だけど……柊をここまで運んでくれて、はいさよならでは申し訳ないのも事実だった。