fantasista 3 ー永遠にー
すると沙知はぱっと顔を輝かせた。
「それってもしかして、おめでたじゃない?」
「……え?」
あたしは沙知を見る。
おめでたって……子供が出来たってこと、だよね?
あたし、子供のことは意識していなかったが、正直出来てもおかしくないと思う。
むしろ、今までよく出来なかったというか……
そっか、あたし、お母さんになるのか。
顔がにやけてきた。
柊は子供が出来たらきっと、すごく喜ぶだろうな。
どんな顔するのかな。
「みどり、笑ってる!」
沙知が言うから、慌てて表情を正した。
笑ってない、笑ってない!!