fantasista 3 ー永遠にー




すると沙知はぱっと顔を輝かせた。


「それってもしかして、おめでたじゃない?」


「……え?」


あたしは沙知を見る。



おめでたって……子供が出来たってこと、だよね?

あたし、子供のことは意識していなかったが、正直出来てもおかしくないと思う。

むしろ、今までよく出来なかったというか……

そっか、あたし、お母さんになるのか。

顔がにやけてきた。




柊は子供が出来たらきっと、すごく喜ぶだろうな。

どんな顔するのかな。


「みどり、笑ってる!」


沙知が言うから、慌てて表情を正した。

笑ってない、笑ってない!!


< 164 / 469 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop