fantasista 3 ー永遠にー
そうしているうちに、とうとう柊が帰ってきた。
なんだか疲れた顔をしているが、新幹線の中で寝てきたらしい、比較的元気だ。
そんな柊が沙知を見て、
「うわっ、いるのか」
なんて言う。
相変わらず失礼な奴だ。
「マッサージして欲しかったのに」
「あとでしてあげるよ」
あたしはそう告げながらもドキドキする。
柊、きっとお父さんになるんだよ。
こんなに大好きな柊との子供が生まれるなんて、とても幸せだ。