fantasista 3 ー永遠にー
二箱目は……
柊がいつも飲んでいるプロテインだった。
「琥太郎にしてはマシなプレゼントだな」
だけど、プレゼントにプロテインを選ぶなんて、やっぱりどうかしている。
「俺にもっとマッチョになれっつーことか」
「十分でしょ」
なんて答えながらも、柊の身体を思い出して胸が熱くなる。
高校時代は線が細く柚ちゃんと見分けがつかなかった。
だけど、今はしっかり鍛えられた大人の男性になっている。
これはプロのサッカー選手として活躍するために、柊が日々努力をしているからだ。
サッカーの練習以外にもほぼ毎日筋トレしているらしい。
その様子を見たことはないのだが。
だけどその身体でぎゅっと抱きしめらるとあたしは、一瞬で脳みそがとろけてしまいそうだ。