fantasista 3 ー永遠にー
「そもそもあたしが死ぬわけないじゃん。
あんたがワールドカップでゴール決めるまで、死ぬわけないじゃん!
それかもしかして、世界相手ではボロ負けするから出たくないの?」
柊はポカーンとあたしを見ていた。
そんな柊を、あたしは泣きそうな顔で見ている。
部屋の中に沈黙が訪れる。
柊はあたしを見たまま顔を歪めた。
もしかしたら柊は、あたしの言葉をそのまま受け取ったのかもしれない。
それでもあたしは、自分のせいで柊が夢を諦めるなんて嫌だ。