fantasista 3 ー永遠にー



柊はしばらく俯き、


「……分かった。

行けばいいんだろ」


ぽつりと呟く。

だけど急にヤケクソのように叫んだ。


「行ってやるよ!

じゃあてめぇ、俺がゴール決めたら覚えておけ!!」


そう言って病室から飛び出そうとする。


「柊!」


そんな柊を呼ぶと、彼は扉の前で振り返った。

そして、いつもの不適な笑みを浮かべてあたしを見る。


「みどり、行ってくる!」



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