fantasista 3 ー永遠にー




琥太郎君はこの総合病院で働いているらしい。

そして、変な服着てお見舞いに来ないでと思ったが、いつも緑色の術衣や白衣を着ているため、すごくすごくマトモに見える。

琥太郎君って白衣着ていればかっこいいんだと改めて思った。



「柊はみどりのことすげー気にしてるけど、気にしすぎだ。

だってみどり、元気だろ?」


そう言って、また勤務に戻っていく。

時には柊の両親まで見舞いに来てくれることすらあった。

柊の両親は、柊から「みどりが死にそう」と聞いたらしい。

血相を変えて飛んできたが、あたしが元気なことを確認するとホッとした顔をしていた。

柊はどこまで周りの人を巻き込んだら気が済むんだろう。

だけどこんなに頼れる人がいて、万が一あたしの身に何か起こったとしても、助けてもらえる気がした。


< 197 / 469 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop