fantasista 3 ー永遠にー
琥太郎君はこの総合病院で働いているらしい。
そして、変な服着てお見舞いに来ないでと思ったが、いつも緑色の術衣や白衣を着ているため、すごくすごくマトモに見える。
琥太郎君って白衣着ていればかっこいいんだと改めて思った。
「柊はみどりのことすげー気にしてるけど、気にしすぎだ。
だってみどり、元気だろ?」
そう言って、また勤務に戻っていく。
時には柊の両親まで見舞いに来てくれることすらあった。
柊の両親は、柊から「みどりが死にそう」と聞いたらしい。
血相を変えて飛んできたが、あたしが元気なことを確認するとホッとした顔をしていた。
柊はどこまで周りの人を巻き込んだら気が済むんだろう。
だけどこんなに頼れる人がいて、万が一あたしの身に何か起こったとしても、助けてもらえる気がした。