fantasista 3 ー永遠にー
今さらでも遅くない、帰ろうと思った。
家に帰ってケーキでも準備して、柊を迎えようと思った。
そんな中……
到着ロビーのドアが開き、スーツを着た選手が歩いてくる。
テレビでよく見る監督に、よく知った選手。
柊がすごいとか尊敬しているとか、会ってみたいと言った選手が歩く。
あたしはもみくちゃにされ、バリケードと人の間で潰され、立っているのがやっと。
そしてこんな哀れな姿を、絶対に柊に見られたくないと思った。