fantasista 3 ー永遠にー
遠くから、
「戸崎選手ーーッ!!」
「こっち向いて!」
なんて、あの頃を思い出させる黄色い声が聞こえる。
そして……遠くに大好きな柊が見えた。
遠くからでもすぐ分かる柊。
大好きな柊。
柊は歓声に答え、控え目に手を振ったり頭を下げる。
昔はもっと豪快だったが、目立っていることは違いない。
そして柊が近くに来ると、心臓が潰れそうになる。
気付かないで……
気付かないで、柊。