fantasista 3 ー永遠にー



すると警備員は、眉間に皺を寄せてあたしを睨む。

そして語気強く告げる。


「主人?

勘違いはいい加減にしなさい。

これだからファンは……」




警備員の反応は分かっていた。

だけど実際に言われると胸が張り裂けそうだ。

柊はかっこよくてすごい人だけど、あたしはただのオトコオンナ。


「すみません……」


あたしは謝り、警備員に背を向けた時だった。



< 245 / 469 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop