fantasista 3 ー永遠にー




そう呟きながらも、そのあだ名を思い出して笑ってしまった。

柊は確かに中性的で綺麗な顔立ちだ。

だから内面を知らない人からすると、そう見えるんだろう。

あたしはその内面が嫌だったけど、今の柊は大好きだ。



にやつくあたしに、柊は思い出したように言う。


「そういえばお前、頭大丈夫かよ」


「は?あんたよりはマシ」


そう答えながらも思った。

あれから薬のおかげもあってか、頭の調子は問題ない。

この前の定期検査も異常なしだった。

このまま何事もなく毎日が過ぎていってくれればと心から思った。

あたしはこれからも、柊と楽しく過ごしたい。



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