fantasista 3 ー永遠にー




「みどり……」


柊は静かに言い、あたしの頬に手を伸ばす。

その大きな手で触れられると、頬が熱く溶けてしまいそう。


「お前のために走った。

お前のためにゴールした」



あぁ、だめ。

そんなこと言わないで。

あたしはまた、柊から離れられなくなる。

狂ったように、自分が自分でなくなる。

恥ずかしさも忘れて、柊を求めてしまう。



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