fantasista 3 ー永遠にー
柊はあたしの手をそっと握った。
身体中が発火してしまいそう。
そして今その手を、そっと柊のふくらはぎに触れさせる。
鍛えられた頑強な足に触れると、今日のかっこいい柊を思い出してしまう。
「本当は、マッサージとかどうでもいい。
俺はお前に触れて欲しい。
頑張ったなって言って欲しい」
柊とはずっと友達みたいな関係だった。
だけど柊は、時に甘くて危険な獣に豹変する。
こんな柊に狂わされる。
そして、愛されているんだと理解する。
かっこよくて人気者の柊だけど、あたしを選んでくれたのは事実だから。