fantasista 3 ー永遠にー





「山形先輩ーっ。

俺お腹すいたぁ」


凪が甘えた声を出す。

そしてコントローラーを握りしめながら、上目遣いでみどりを見た。


「そこのクッキーもらえませんか?」


「どうぞ」


みどりは笑顔でクッキーを凪の前に持ってくるが……凪は甘ったれた声で言う。


「俺、ゲームしてるから食べられません」


……はぁ?


「食べさせてくださぁい」




ふざけてんのか、てめぇ。




イラつく俺が言葉を発する前に、


「仕方ないなぁ」


困った顔のみどりがクッキーを持ち、凪に近付ける。

すると凪は甘ったれた顔でぱかっと口を開いた。



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