fantasista 3 ー永遠にー
怒る俺に、
「ねぇ、戸崎落ち着いて」
みどりが余裕の表情で言う。
だからぷっつーーーんと、最後の理性が切れた。
俺はみどりに歩み寄り、その手を掴む。
みどりは半ば恐怖に満ちた顔で俺を見たが、俺のキレた頭は戻らなかった。
そしてみどりに捲し立てる。
「てめぇ、戸崎じゃねぇのかよ!?
俺と結婚したんじゃねぇのかよ!?
てめぇがコイツらに鼻の下伸ばしてるのを、俺がどんな気持ちで見てるのか知ってるのかよ!!?」
みどりは顔を歪めて俺を見る。
まるで、泣きそうな顔だ。
だけど俺だって泣きそうだった。
みどりに触れてもいいのは俺だけだ。
甘えていいのは俺だけだ。